自分と同じような写真の記憶を持つ人が、子どもに多い事を知りました。

2000年に子ども向けの絵画教室を始めた時から、絵を描く時は、見た事のある物はそのまま描くように話していました。

それは、私が小学生の時に教わっていた油絵の先生が「見た物を描くように」と話していたからです。

テーブルに置かれたシクラメンだったり、近くの沼地だったり、見たとおりに描いていました。

見た物を描く事は、大学受験まで続き、1度見たものの大体は描けるようになっていきました。


絵画教室の子ども達は、お父さんや自分の似顔絵を良く描きますが、まるで写真を見ている様に描いていきます。

写真を持参したり、事前に良く観察したり、準備して来たわけでもありません。

子ども達にどんな風に記憶しているか聞き出しているうちに、自分と同じような写真の記憶を持つ人が、子どもに多い事を知りました。


 描いた作品


子ども達のコメントです。 

   「お父さんはね。衿と袖が白のグレーのシャツを着て、青いネクタイをして会社に行ったよ。」
   
  お迎えに来てくれたこの子のお父さんがそっくりで驚きました。 
   
   「良く読んでもらうのが、さくらの木の一生の本で、文字の下に桜の木があって、後ろのページは花ビラなんだよ。

もう1冊読んでもらう本も置いておくの。」
   
  「テーブルの上に新聞を広げて読むんだよ。新聞は文字が縦に並んでいるんだ」 
   
   「カマキリの一生って本が1番好きで、オスは食べられちゃうんだよ。

最後のページはメスが卵を木に産んで死ぬんだよ」
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