親は見逃さないで

私は、絵を描いている子に良く話しかけています。

子ども達の記憶がどんな風だったのか聞き出すのが目的で、子ども達も真剣に思いだして答えてくれます。

正直に答えてくれるのが当たり前の事だと思っていましたが、どうやら、子どもの時期だけの特性のようです。

絵画では、見た事や体験を思い出しながら、色や形を一生懸命に描き出していきます。

そうして完成した作品を、お迎えのお母さんたちに見せると、多くの方が「何てそっくりなの!」と、驚かれます。

中には、大人の方が思い出せない事もあるくらいですよ。



こうしたことから、子どもは色も形も素材も良く記憶している事がわかります。

畳みの縁の模様、風呂場のタイル、スーパーのレジ袋など、不思議な事も良く記憶しています。

この記憶は、カラー写真の様で、思いだす時に頭の中で見ているのが分かります。

無駄そうに見える写真の記憶も相当持っていますよ。



小さな子どもがいたら見逃さないでください!

絵を描き始めたら、何を描いているのか聞いてみてください。

そしてどんどん描き出して、お話しながら見せてくれるように過ごしてください!

この写真のような記憶方法が、大人になるまで維持出来そうですよ。


絵画教室では、絵のテーマから、子どもたちに質問を良くします。 答えてくれたコメントと作品をごらんくださいね。

家を出る前に来ていたお母さんの服はね。

横の縞しまだった。

黒い線だったよ。 
  1番好きで読む本は、雲のゆくえって 本なの。

上の方に雲が描いてあって、下には文字があるんだよ。
 
 
     
幼稚園の体操服は上が白で、半ズボンが黒色だよ〜。

赤色帽子なの。
  近くの池にいるカモはぁ。

頭が緑で。

羽が茶色と青で。

体がネズミ色だったよ〜。
 
       
海に行った時に、緑色のテントを持っていったの。

お砂場セットのバケツは赤だよ。
2人3脚の相手は 親友なんだ。

体操服はね、矢のマークが胸にあって。

肩に青いラインが3本あるんだよ。
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