絵を描く事が、記憶を良くするに違いない!と思い過ごすある日、確信を突く本を見つけました。
Betty Edwards博士の『脳の右側で描け』 300ページ近くある本です。
その部分で、「絵を描くのに適しているのは右脳の機能」を、抜粋して紹介します。
右脳の記憶は、意識的ではなく、見たものをありのままに捉えた記憶です。
無意識の状態で覚えてしまっている記憶のことです。
それでは、どのように無意識の状態で右脳の記憶ができるのでしょか?
理屈は簡単で、左脳の記憶が出来ない状態に追い込むと、右脳が記憶せざるを得ない状態になります。
例えば、絵を描く対象を、上下逆さまにしてみる。 写真を上下ひっくり返して描いてみる。 見たことない形になるため、左脳が意識的な機能をやめます。 |
左脳は今まで得た知識のデータベースを検索して、それにマッチするものがない場合、右脳に主導権を渡すそうです。
絵が模写できない人は、物を見ながら描いているつもりでも、物体はこんな感じの形だった。というように、自分の左脳の記憶を描いているだけで、目の前の物体は見れていないそうです。
正確に模写できない人がいるとしたら、右脳の機能を使えば正確に模写できるようになっていきます。
だから、絵を描くのに適しているのは右脳の機能ということになります。
博士の言葉です。
「絵描きを学ぶというのは、ものを見るのを学ぶということです。
あなたが問題を見れるようになり、違う観点から理解できるようになれば、問題解決に至る新しい方法を自然にみつかります」
絵を描く事を通して、ものを見方(視覚知覚)の訓練ができれば、子ども達の未来への役に立つ!と、強く思いました。
参考 脳の右側から描け